取材では、ボイスレコーダーが欠かせない。
要所でメモをとることもあるけど、書いているうちに話を聞き逃したり
あとからまったく自分の字が読めないこともあったりして
情報の記録のメインは、カメラによる画像とボイスレコーダーによる音声だ。
私が使っているICレコーダー ICD-PX470F
あとから音声を文字におこす作業が必要となるけど、
自分の覚書レベルの内容なら、できたら無料で簡単なソフトがあるとうれしい。
調べてみると、writer.app という、
「ライター・編集者のための効率化ツール」というのが
なんだかよさげである。
開発した五十川洋平さんのプロフィールには、新潟県糸魚川市出身とある。
自分とルーツが同じだと、俄然親近感がわいてくる。
普段は知らないスポーツでも、オリンピックになると
妙にナショナリズム満載な感じになるのとちょっと似ている(違うかも)
↓丁寧な導入解説記事があったので、それを参考に設定をしてみた。
「Windowsで writer-app + VB-Audio Virtual Cableを使った完全自動文字起こしの方法」
これは、VB-Audio Virtual Cableというバーチャルなオーディオデバイスソフトを使い、
音声の入出力をwriter.appと連携して文字おこしをする方法だ。
手順に少々手間取ったが、文字おこしそのものは無事に成功。
指定した音声ファイルの内容が、エディタ画面に自動的に表示されていくと
思わず、「おぉぉ~」と声がでてしまう。
しかし、サンプルとして使った音声ファイルは、ざわついている会議室で
2人で会話している内容を録音したものだったので、録音環境としてはあまりよくない。
このため、音声から変換された内容の精度はあまり芳しくなかった。
一番笑ったのは、
「おっぱいの大きさとは東京で一番基地」
という部分。
えっと、誓って私たち仕事中に「おっぱい」の話などはしていない。
いったい何を話していた時だろう?と録音をチェックしてみると
「いちばんおっきいかな東京では・・」と知人が話した内容に重ねるように
同じ文言を私がリフレインした音声の冒頭を、おっぱいと誤変換したようだ。
うーん、ちょっと神様が舞い降りたような「奇跡」じゃあなかろうか。
無料レベルだとこんなものなのかもしれないけど、
それでも、こうしたソフトが全然使えないとは思わない。
(実際には録音した音声を聞きなおすわけなんだけど)
こういう技術の積み重ねのプロセスというのはとても大事で
なおかつ、そういった都度都度に、
あーだこーだいいながら関わっていくことが、
将来の自分にとっても大事なんじゃないかなと思ったりしている。
うまくいってもいかなくても、結局ソフトが好きってことなんだな。