素材に手を加えて激変する料理の一つに、栗の渋皮煮があると思う。
非常に手間はかかるが、
普通に栗料理をするときにはあれほどやっかいものの渋皮が
劇的に美味しいものに変わってしまうのだから
手間をかける甲斐もあるというものだ。
生栗の出回る時期は短い。
本当は、大量に渋皮煮を作って、冷凍保存しておきたいところなんだけど
だいたい毎年１回つくれるかどうかというところ。
渋皮煮を刻み、生地に練りこんで作るマロンパンもまた美味しい。
これほど秋の似合う、面構えもないんじゃないだろうか。
このパンには、炭焼き珈琲のようなビターな味がにあう。
